今回紹介するのは、原作が森川ジョージさんの「はじめの一歩 42巻」です。
鴨川ジムの兄貴分 鷹村守がついに世界タイトル初挑戦決定。
過酷な減量をクリアし、試合に辿り着くことができるのでしょうか。
2羽の鷹、臨戦態勢調整中!!前哨戦を力でぬじ伏せ、ついに世界戦へ辿り着いた鷹村。
だが、J(ジュニア)・ミドル級の体重をはるかに超えている鷹村は、骨身を削る厳しい減量を強いられていました。
もはや、心身ともに極限状態の鷹村、数々の挑発をくり返すホークに、闘志と怒りは頂点に達しようとしていました!!
はじめの一歩42巻のあらすじは?
幕之内一歩のジムの先輩、鷹村守の世界タイトル初挑戦が決まり、相手はWBC世界ジュニアミドル級王者 ブライアン・ホーク。
幕之内一歩も、この興業のセミファイナルで試合をすることになりました。
現在日本人の世界挑戦15連敗中とあって、鷹村に日本の切り札としての期待が集まります。
試合が近づき、鷹村の減量は過酷さを増していきます。鷹村は普段、1つ重い階級であるミドル級を主戦場にいましたが、世界的に層が厚い階級のため、実力がありながらチャンスが巡ってこず、無理やり階級を落とすしかなかったのです。
「ボクシングにだけはウソをつきたくねえんだ」
普段は傍若無人な言動が多い鷹村のそんな言葉を聞き、ジムの鴨川会長も感動します。と同時に、自分の力不足により世界挑戦が遅れたこと、ベストの階級で戦わせてやれなかったことを鷹村に詫びます。
しかし、ボクシングに出会わせてもらったことで会長に内心感謝している鷹村は「頭なんざ下げてほしくないね」と不器用ながらに気持ちを伝えます。
リミットまであと4キロ。いよいよ唾液すら出なくなり極限状態になる鷹村。
もはや話すことさえ出来なくなりますが、それでもひたすら走り続け、迎えた計量日。
154ポンドリミットギリギリでクリアし、陣営と大はしゃぎ。
その後水分を補給した鷹村は、王者ブライアン・ホークとともに記者会見に望みます。
来日直後から鷹村を馬鹿にしたような言動を続けてきたホークが、この席上でも鷹村を挑発。
愛弟子を愚弄された鴨川会長がホークに掴みかかりますが、ホークは鴨川にビンタを見舞います。
血を流す鴨川を見て怒りが頂点に達し、誰もが大乱闘になると思いましたが、鷹村は歯を食いしばり堪えます。
「もう辛抱しなくていいんだよな、リングの上では!」と、打倒ホークに燃える鷹村。
当日、ホークの度重なる愚行に観客のボルテージも危険な程に高く、両国国技館は超満員。
そんな中、セミファイナルを務める一歩も会場入り。鷹村を勇気づけるため1RKOを約束し試合に望みます。
相手は韓国の強豪でジャブの強さに驚く一歩でしたが、必殺技のデンプシーロールをいきなり繰り出し、あっという間の1RKO勝利。
鴨川からは雑な試合ぶりを怒られますが、鷹村との約束を守れたことに安堵する一歩。
鷹村の控え室には親交のあるボクサーたちが集まっていました。
彼らもホークの言動で日本のボクサーを馬鹿にされたと感じており、その思いを鷹村に託します。
「勝ってくれ!ブライアンホークに!」
鷹村「まかしとけ!!」
いよいよ選手入場、ゴングの時が近づきます。
はじめの一歩42巻の感想や見どころは?
42巻にしてついに世界タイトルマッチです。
しかも主人公の幕之内一歩ではなく、先輩の鷹村が。
この漫画の魅力は、主人公以外にも重厚な物語を加えることで魅力的で思い入れのあるキャラがどんどん増えていくことだと思います。
この42巻近辺では一歩は完全に脇役ですが、誰でも主役になれるこの漫画の構造は凄いですよね。
これはやはり作者の森川さん自身が大のボクシングファンというのも関係あると思いました。
試合中の技術的な描写はもちろんですが、どんなボクサーにも物語があるから掘り下げてあげたいという愛のようなものを感じました。
鷹村が対戦するブライアン・ホークのボクシングスタイルは、ナジーム・ハメドという実在のボクサーがモデルになっています。ボクシングの常識を覆すような衝撃的なスタイルは伝説になっているので、是非とも動画サイトなどで観てみてください。あくまでモデルになったのはボクシングスタイルのみで、下品な言動は漫画オリジナルですので誤解なきよう。
鷹村の減量エピソードは以前にも出てきましたが、今巻が一番強烈です。
選手入場までが42巻で43巻から試合開始になりますが、試合に辿り着く前に、それに匹敵するぐらいの強敵(減量)との死闘を見た気持ちになります。
以上、はじめの一歩42巻のあらすじと見どころの紹介となります!
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